インプラントの型取りの流れとは?治療前に知っておきたい工程
インプラントとは人工の歯根を顎の骨に埋入し、その上に被せ物を装着することで噛む機能を回復させる治療方法です。
その仕上がりを決定づける工程のひとつが「型取り」です。
インプラントとは単に骨にネジを埋め込むだけではなく天然歯と調和した被せ物を作るために、非常に精密な型取りが必要です。
では、その流れはどのようになっているのでしょうか。
まずインプラントが顎の骨と結合したことを確認した後、アバットメントと呼ばれる連結部分を露出させます。
次に専用のトレーと印象材を用いて、アバットメントを含む口腔内全体の型を取ります。
これにより、歯科技工士が患者にぴったり合った人工歯を作製できるようになるのです。
インプラントとは被せ物の精度が見た目にも影響するためこの型取りの段階で誤差があると、装着後に違和感や咬合の不具合が生じることがあります。
近年では口腔内スキャナーによるデジタル印象採取が導入され、従来の型取りよりも快適かつ精密にデータを取得できるようになっています。
この流れを理解しておくことで、患者自身も治療への安心感を持ちやすくなります。