虫歯の進行速度はどれくらい?放置期間ごとの変化を解説します
虫歯の進行速度は個人差があるものの、放置することで確実に悪化していくことは共通しています。
初期の虫歯はエナメル質の表面に白い斑点で現れ、進行速度も比較的ゆっくりです。
この段階では痛みもなく、数か月から1年程度かけてゆっくり進むといわれています。
しかし虫歯が象牙質に達ると進行速度は一気に早くなり、数週間から数か月の間に大きな穴があいてしまうこともあります。
この時点で冷たいものや甘いものがしみるといった自覚症状が現れるようになるのです。
さらに虫歯が神経まで達すると強い痛みを伴い、放置すると歯髄炎や根尖病巣といった重篤な状態へと進行します。
進行速度は口腔内の環境や唾液の性質食生活などにも影響されますが、一般的には象牙質に達してから神経に至るまで放置して半年以内に症状が進むことが多いです。
特に小児の場合乳歯は構造が薄いため、虫歯の進行速度は大人よりも早く数週間で神経に達するケースもあります。
虫歯を放置することで治療が複雑化し治療回数や費用が増加するだけでなく、歯の寿命自体が短くなるリスクもあるのです。