虫歯の初期は痛みがない?静かに進行するサインに要注意
虫歯は多くの人が経験する口腔疾患ですがその進行の仕方には個人差があり、特に初期の虫歯は痛みがないことがほとんどです。
初期段階の虫歯は歯の表面のエナメル質が酸によって溶け始める状態で、この段階では神経に達していないため痛みなどの自覚症状が現れにくいのです。
見た目にも小さな白い斑点や軽度の変色程度であることが多く、自分では気づかずに放置してしまうことがよくあります。
しかし虫歯は静かに、しかし確実に進行します。
初期の段階であっても放置すればやがて象牙質に達し、やっとその時点で痛みを感じるようになります。
その頃には削る必要が出てきたり、詰め物や被せ物による治療が必要になることが一般的です。
したがって、「痛みがないから大丈夫」と安心するのは非常に危険です。
歯科医院で定期的にチェックを受けることで初期虫歯を早期に発見し、フッ素塗布やブラッシング指導などの予防処置で進行を止めることができます。
痛みが出る前の段階での対処が歯を削らずに済む最良の手段となるため、違和感がなくても定期的な検診を怠らないことが重要です。
虫歯の初期サインを見逃さず痛みが出る前に対策を講じることが、歯の健康を長く保つ秘訣です。