歯周病の原因にストレスが関係?見逃せない心と体のつながり
歯周病の原因で知られているのはプラークに含まれる細菌ですが、実はストレスも歯周病と密接な関係があることがわかってきました。
近年の研究ではストレスが免疫機能に影響を及ぼし、歯周病の進行を促進する可能性があるとされています。
人は強いストレスを受けると自律神経のバランスが乱れ、唾液の分泌が減少しがちです。
唾液には口腔内の細菌を洗い流す作用があるためストレスにより唾液量が減ると、歯周病の原因となる細菌が増殖しやすい環境が生まれてしまいます。
ストレスは睡眠の質を低下させたり食生活を乱したりすることで、全体的な健康状態を悪化させ歯周病リスクを高める一因になります。
ストレスによって歯ぎしりや食いしばりが起きると歯や歯茎に過度な力がかかり、歯周組織の炎症が進みやすくなるのです。
このように歯周病の原因は細菌だけではなく、ストレスという心の要因も深く関係しています。
だからこそ歯周病を予防・改善するには、ブラッシングや定期的な歯科受診だけでなく心身の健康を保つための生活習慣の見直しも必要です。